林業就職記@西日本

実体験を元に、林業について

まず林業って何をするの?

※最初に言っておかなければならないことがあります。記述するのは実体験ですが、これが皆当てはまるとは限らないということです。林業は地方、地域、また事業体によって仕事内容が異なるからです。なので参考程度で

 
では、林業での仕事内容(主に間伐、皆伐の場合)について

 

①木を伐る

②木を集める(集材)

③材をつくる(造材)

④材を搬出する

 

⑤番外編

地拵え、下刈り、枝打ち

 
主にこれぐらいに大別されると思います。順番に説明していきます
 

①木を伐る

最も技術が必要な作業です。 重機で伐る場合もありますが、チェーンソーで木を伐るのが主流です。立木の枝のつき方、傾きなどから重心を見極め、伐倒方向へ倒します。
チェーンソーは5キロ程あります。最初は重く感じますが、慣れれば問題ありません。
 

②木を集める(集材)

 この後の造材作業を行う為、重機の届く範囲に伐倒木を集めなければなりません。重機に装備してあるウインチのワイヤーを伐倒木まで持って行き、括りつけて引き寄せを行います。
中々体力的にキツイ作業かつ巧さが要求される作業です。本当にキツイので真夏は本当にしたくない作業のひとつです。
 

③材をつくる(造材)

伐倒木の枝を払い玉切りし、材をつくります。材はいわゆる丸太の状態のことですね。材の長さは主に2m、3m、4m、5m、6mなどがあり木材市場の需要、製材所の要望などにより切り分けられます。1本の木からどれだけ無駄なく採材できるかがポイントになってきます。
 

④材を搬出する

切り分けた材を土場へ運ぶ作業です。土場とは丸太の集積所のことで、その土場からトラックで木材市場や製材所へ運びます。土場まで運ぶには、主にフォーワーダという運搬機械(例 フォワーダ | イワフジ工業株式会社)を使用します。

木材市場や製材所などへ運ばれて初めて木材はお金に変わります。
 

⑤番外編

地拵え、下刈り、枝打ち

 
地拵えとは皆伐した林地に再造林する際、植え付けた苗木が生育しやすいように地面をキレイにすること。雑木や枯葉などを取り除き地面に陽が当たるようにすることですね。なんといまどき鎌を使って行うんですよ。
下刈りは、植え付けた苗木の成長を阻害する周辺の雑木や草を刈って取り除くこと。苗木に日光が当たるようにします。
枝打ちは枝を幹の付け根から除去する作業のことです。若い時から行うことで、板にしたとき節が無い「無節」の板ができ、一般的に優良材とされます。
 
 
以上おおまかな説明でした。
番外編は自分達の場合、本当に時々しか行わない作業です。
難しいですが、大体のイメージができればと思いできるだけ丁寧に記述しました。また、作業システムにより大きく変わるためこの限りではありません。