林業就職記@西日本

実体験を元に、林業について

yahoo!ニュースをみて

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皆さまお久りぶりです。気温も落ち着いてきてだいぶ仕事を行いやすい季節になってきましたね。

 

さて、今日は田中淳夫氏の以下の記事について感じたことを書いていきます。

 

 

正直、この記事を見た知人からこれはホントの話? と連絡が来るぐらいの影響がありました。そして、彼には田中氏の記事は信頼できることと、業界の事情にはかなり詳しいであろうことを伝えました。

 

一方で、林業のイメージを祭り上げるメディアの姿勢への警鐘と、林業の業界に対し目先だけの利益にとらわれず長期的な視点を持つことの重要性、従業員の待遇・山元の利益に対しての問題提起。そして何よりそうした現状を打破してほしい、そういった思いを私は感じました。

 

恐らく記事中の内容は真実でしょうが全国の地域すべてに当てはまるとは限りません。林業用機械は高額です、数千万はザラでしょう。だから、稼働率をあげなければならないのは当たり前ですが、肝心の伐る森林がなくなってきたという状況は私の周辺にはありません。市や県の再造林補助が手厚いからという恵まれた地域だからかもしれません。

 

事故率の高さはその通りで、転職を考えている方には事前に知る必要があると考えています。また、労災を嫌がるのは保険料の増加や事故によって役所や県森連などに目をつけられ仕事に支障が出ることを恐れているからだと思います。だけど、こんなことをやっていては結局その場しのぎでしかなく、いつまで経っても状況は改善しないと思うのですがそういうことを未だに行っているのが林業なのです。

 

また、待遇もおおむねその通りですが、微々たる昇給はあるが有休はない所が私の周辺では多い印象です。ちなみに私のいるところは昇給も有休もありますが未だに日給月給制です。

 

かと言って、前述したような事業体ばかりでなく現状を打破しようと頑張っている事業体ももちろんあります。そういった事業体は様々な媒体にピックアップされる可能性が高く、広くアンテナを張る必要があると思います。

 

 

 

林業が「成長産業」になるかは上記の辺りを改善しない限り、厳しい状況であることは間違いないでしょう。